“はぎの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
萩野60.0%
萩乃40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
罵られているのは若い娘で、名は萩野はぎの、十九歳であった。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
符箋ふせんが二三まいついてるから、よく調べると、山城屋から、いか銀の方へまわして、いか銀から、萩野はぎのへ廻って来たのである。その上山城屋では一週間ばかり逗留とうりゅうしている。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
京ちりめんに、浅黄あさぎに白で麻の葉を絞りあわせた振り袖のひとえもの……萩乃はぎのは、その肩をおとして、ホッとちいさな溜息を洩らした。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
萩乃はぎのや。——来てごらん』
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
萩乃はぎのという息女があって、それがかれを待っているはず——故郷くにの兄、柳生対馬守と、妻恋坂の老先生とのあいだには、剣がとり持つ縁で
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
方不知火流ぽうしらぬいりゅうという看板を掲げた司馬老先生の道場が、柳生の若様の婿入り先で、娘を萩乃はぎのといいます。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)