菖蒲色しょうぶいろ)” の例文
たばこ入れは持たないし——ほかにべつに何も入れてある覚えはないが——とそっと手を落して、袖口に出してみると、よくなめしてある菖蒲色しょうぶいろ革紐かわひもが、いつでも解けるように
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
菖蒲色しょうぶいろの若者をたれかと見れば、越後えちご上杉家うえすぎけ家来けらい天鼓流てんこりゅう築城家ちくじょうか村上賛之丞むらかみさんのじょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)