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荒蕪
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くわうぶ
ふりがな文庫
“
荒蕪
(
くわうぶ
)” の例文
が、批評も亦紅毛人の作品に
遜色
(
そんしよく
)
のあるのは確かである。僕はかう云ふ
荒蕪
(
くわうぶ
)
の中に唯正宗白鳥氏の「文芸評論」を愛読した。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
那須野の
荒蕪
(
くわうぶ
)
の中を、今日でも人の滅多に通らないやうなところを一気に真直に突切つて行つたのであるといふ事が私に飲み込めて来たからである。
黒猫
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
長城万里に
亘
(
わた
)
り
荒蕪
(
くわうぶ
)
落日に乱るゝの所、
悵
(
ちやう
)
たる
征驂
(
せいさん
)
をとゞめて遊子天地に
俯仰
(
ふぎやう
)
すれば、ために万巻の史書泣動し、満天の白雲
凝
(
こ
)
つて大地を圧するの思あり。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
荒蕪
(
くわうぶ
)
ノ地ヲ開墾スルナド興スベキ産業ハ天然ノ景色ト
相俟
(
あひま
)
ツテ有志ノ志ヲ待チツツアル、牡鹿唯一ノ都ハ無意味ニ
廃頽
(
はいたい
)
ニ帰スベキデハナイ、石巻恢復ノ策三ツアル
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
然るに英吉利語訳の大陸文学は、亜米利加向きのものが多い。
何故
(
なぜ
)
と云へばホイツトマン以後、芸術的に
荒蕪
(
くわうぶ
)
な亜米利加は、他国に天才を求めるからである。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“荒蕪”の意味
《名詞》
荒れ果てた土地に雑草が生い茂っていること。
(出典:Wiktionary)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
蕪
漢検準1級
部首:⾋
15画
“荒蕪”で始まる語句
荒蕪地