“草靄”の読み方と例文
読み方割合
くさもや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いの字ヶ原の草靄くさもやは、かかるあいだにッすらとれかけていた。遠くかすんでいる山の前を、一羽の鳥影が悠々と横ぎってゆく。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卯月の夜は、草靄くさもやにぼかされて来た。佐渡は、むなしく駒を返しながら
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして敵兵の影を遠巻きに退路をつつみ、草靄くさもやが白く野を流れていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)