“草内”の読み方と例文
読み方割合
くさち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よほどお急ぎとみえ、ここでは御休息をなされたきりで、夜道をとおして、草内くさちの方面へまた立たれました」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この草内くさちに留まって一休みしたのは、夜来の疲れもあったが、かたがた、筒井順慶つついじゅんけいの向背が気懸きがかりだったことにもよる。筒井家と明智家とは姻戚の関係がある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御一行がお立ち遊ばした一刻あとからさかいを立たれ、甲州へお帰りあるべく、山城の草内くさちまで同じ道を御通過なされたらしく思われますが、途上の者の語るのを聞くと
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)