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花顔
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かんばせ
ふりがな文庫
“
花顔
(
かんばせ
)” の例文
と、言い払い、ホホとその白い
花顔
(
かんばせ
)
が闇を占めて笑っているかのよう。……宋江以下、
修羅
(
しゅら
)
という修羅の場かずをふんできた梁山泊の男どもも、思わず馬列を
恟
(
すく
)
み立てて
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、叫びかけて、おもわずはしたない驚きの目をしばらく彼女の
花顔
(
かんばせ
)
から離しえなかったものだった。それほど彼女の
眉目
(
みめ
)
は若き日のかの草心尼に似て美しく
眩
(
まばゆ
)
くもあった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこをいま、
裳
(
も
)
を片手からげに、抜けるほど白い
花顔
(
かんばせ
)
の人が、素足で静かにどこかへ消えて行った。あたりの
蕭条
(
しょうじょう
)
とほのぐらい
伽藍
(
がらん
)
のこと、なにかそれは
妖
(
あや
)
しの物と見えなくもない対照だった。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おや、苗字は
妾
(
わたし
)
とおなじなのね。わたしはよいが、
李太白
(
りたいはく
)
(唐朝の大詩人)さまは、さぞ……ホ、ホ、ホ、ホ」と、その
花顔
(
かんばせ
)
を
袂
(
たもと
)
の蔭につつみながら「ご迷惑がッていらっしゃるでしょうね」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“花顔”の意味
《名詞》
花が咲いたように美しい顔。
(出典:Wiktionary)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
“花顔”で始まる語句
花顔柳腰
花顔雪膚