花粉おしろい)” の例文
花粉おしろい花簪児かんざしを売っている化粧品店がそのちかくにあった。そこには一人の老婆がいて店頭みせさきに腰をかけていた。世高はそこへ入って往った。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
老婆の施十娘は、文世高からもらった銀子をしまい、午飯をって、新しくできた花粉おしろいと珍しい花簪児かんざしを持って劉家へ往った。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「お隣ではあるし、平生いつも出入して、花粉おしろいなどを買っていただくから、お嬢さんはよく知っておりますよ」
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)