花心しべ)” の例文
青銅からかねのうす黒い花瓶の中から花心しべもあらわに白く浮き出している梅の花に、廓の春の夜らしいやわらかい匂いがあわくただよっていた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)