色代しきだい)” の例文
そこで、いよいよ図にのった、この白徒しれものが、「まっぴら、ごめんくださいまし」と、色代しきだいするような手つきをして、膝行頓首しっこうとんしゅ、通り過ぎて行く。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
日本の国の中では天皇すめらみこと御一人に対し奉りてのほかは、色代しきだいを捧ぐる必要のない、御血統に生れ給うたお方ではないかと思われるほど、それほど自然に、この貴公子の尊大な言語挙動が
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)