良人つれあい)” の例文
なに、こんな山家で学問なんぞをと申しますけれど、死んだ良人つれあいが、この子はぜひ世間に出してやりたいと申しておりましたものですから
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かめ「はいわたし良人つれあいが小川村に居りまして、それへまいりますが、誠に旅馴れませんから困ります」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
良人やどほかへ養子にでも往ったのではないか、女房子を振捨てゝ、ほかへ養子にはいるとはあんまり情ない不実な人と怨んでいたのはわたくしあやまり、良人つれあい左様そういう訳になりまして
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御身のせん良人つれあいという人は、なかなか風流人であったと見える。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私が此のへ縁付いて来たのは、今年で丁度十七年前の事、元私の良人つれあいは小出様の御家来で、お馬廻り役を勤め、百五十石頂戴致した黒川孝藏と云う者でありましたが、乱酒らんしゅ故に屋敷は追放
はい、私の良人つれあいは元は会津様の藩中でございまして、少しばかりお高を
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)