舟路ふなじ)” の例文
あれほどな苦労と経験を世路せいろに積んだ老武士にしても、迷えば迷うものとみゆる。……ああ風浪よ、伯耆どのの舟路ふなじに、せめてはつらく当るな
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「道は舟路ふなじがいいぞ。海上ならまたたくだろう。書中にもくわしくしたためおいたが、そちの口からも、源太左衛門へじかに、恩賞いかようにも計らわんと、よく利を以て説きつけろ」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)