至日しじつ)” の例文
それは竹渓が文化十三年細井徳昌の嚶鳴館おうめいかん至日しじつ詩筵しえんに出席した時の吟作に依ってである。作の題言に
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
梔子の実の赤く熟して裂け破れんとする時はその年の冬も至日しじつに近い時節になるのである。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
『鉄心遺稿』に「至日しじつ邸舎小集、磐渓ばんけい嶺南れいなん畏堂いどう可医かい、枕山、湖山、南園、秋航、雲如、豹隠ひょういん蘆洲ろしゅう瓦雞がけいノ諸子ト同ジク賦ス。(略)コノ日歓甚シ。痛飲シテ兵ヲ談ズ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)