自賛じさん)” の例文
たまたま、武蔵筆ぐらいな、簡単な落款らっかんの記入したものもあるが、年号とか、自賛じさんとかのある物は、まったくないといっていい程である。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまり一子高秀が、父道誉の還暦かんれきに筆をとり、それに道誉自身が、自賛じさんまで添えているのである。貞治五年、ちょうど五百九十五年前の物だ。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)