自潰じかい)” の例文
黄巾の乱は小康を得ても、洛陽の王府そのものに自潰じかいきざしがあらわれてきています。せっかく、自重自愛して、どうか国家のために尽してください
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一つの世界では、爛熟らんじゅくが早い、腐敗に陥りやすい、人間の闘争本能の吐け口が内訌ないこうする、予測せぬ不満がまた起るでしょう。そしてついに再び自潰じかいを起し、また再分裂の作用をかもし出す。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)