膝詰ひざづめ)” の例文
藁塚産業課長の膝詰ひざづめ談判が、今度は「内地モンロー主義」にぶつかっていた事実を、ドンドコドンまで気付かずにいたのだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
無政府主義が何が恐い? それほど無政府主義が恐いなら、事のいまだ大ならぬ内に、下僚ではいけぬ、総理大臣なり内務大臣なり自ら幸徳と会見して、膝詰ひざづめの懇談すればいいではないか。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
学園からも愈々いよいよ人を派して先生の様子や心持をただすという話を聞いたものだから、後れては悪るいと思って、それを知らしながら、先生との最後の膝詰ひざづめ談判をするつもりで僕は出かけて行ったのだ。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と、いわゆる膝詰ひざづめに、宗治の本音ほんねを押してみた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)