能囃子のうばやし)” の例文
その後、老公は、ややひとみをなごませて、遠い能囃子のうばやしに、ふと耳をすましていたが、静かにたばこ二ふく程くゆらせて、やがて前にある介三郎へいいつけた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)