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胸算用
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むねさんよう
ふりがな文庫
“
胸算用
(
むねさんよう
)” の例文
西鶴の『
胸算用
(
むねさんよう
)
』に橙のはずれ年があって、一つ四、五分ずつの売買であったため、
九年母
(
くねんぼ
)
を代用品にして
埒
(
らち
)
を明けた、という話が出ている。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
鼠は好んで人の物を盗み
匿
(
かく
)
す。西鶴の『
胸算用
(
むねさんよう
)
』一に、
吝嗇
(
りんしょく
)
な隠居婆が、妹に貰いし年玉金を失い歎くに、家内の者ども疑わるる事の迷惑と諸神に祈誓する。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そうしてこれを手始めに『
諸国咄
(
しょこくばなし
)
』『
桜陰比事
(
おういんひじ
)
』『
胸算用
(
むねさんよう
)
』『
織留
(
おりとめ
)
』とだんだんに読んで行くうちに、その独自な特色と思われるものがいよいよ明らかになるような気がするのであった。
西鶴と科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
原文は、四百字詰の原稿用紙で二、三枚くらいの小品であるが、私が書くとその十倍の二、三十枚になるのである。私はこの武家義理、それから、
永代蔵
(
えいたいぐら
)
、諸国噺、
胸算用
(
むねさんよう
)
などが好きである。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
西鶴の『永代蔵』であったか、『
胸算用
(
むねさんよう
)
』であったか、台所に
魚懸
(
さかなかけ
)
というものがあり、年末に
鰤
(
ぶり
)
でも懸けてあるのを見て、出入の者がもう春の御支度も出来ましたという条があったと記憶する。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
▼ もっと見る
(
胸算用
(
むねさんよう
)
、巻二の二、
訛言
(
うそ
)
も
只
(
ただ
)
は聞かぬ宿)
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
算
常用漢字
小2
部首:⽵
14画
用
常用漢字
小2
部首:⽤
5画
“胸算”で始まる語句
胸算