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肱掛椅子
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ひぢかけいす
ふりがな文庫
“
肱掛椅子
(
ひぢかけいす
)” の例文
おれの家の二階の窓際には、古ぼけた
肱掛椅子
(
ひぢかけいす
)
が置いてある。おれは毎日その
肱掛椅子
(
ひぢかけいす
)
へ腰を
下
(
おろ
)
して、ぼんやり
往来
(
わうらい
)
の
人音
(
ひとおと
)
を聞いてゐる。
窓
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
テムプル先生は、ヘレン・バーンズに、
煖爐
(
だんろ
)
の傍の低い
肱掛椅子
(
ひぢかけいす
)
にかけるようにと云つて、彼女は別のに坐り、私を側に呼んだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
するとおれもいつの
間
(
ま
)
にか、古ぼけた
肱掛椅子
(
ひぢかけいす
)
に腰を下して、往来の人音を聞く事が
懶
(
ものう
)
いやうになり始めた。いくらおれが待ち暮した所で、客は永久に来ないかも知れない。
窓
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さう、火はしばらくの間
焚
(
た
)
きつけられてあつて、よく燃えてゐた。私は爐邊に彼の
肱掛椅子
(
ひぢかけいす
)
を置いて、
卓子
(
テエブル
)
をその傍に押しやつた。窓掛を下ろし蝋燭を持つて來て
灯
(
とも
)
すばかりにしておいた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
おれは静に又二階へ行つて、窓際の
肱掛椅子
(
ひぢかけいす
)
に腰を下した。
窓
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
肱
漢検準1級
部首:⾁
8画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
椅
常用漢字
中学
部首:⽊
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“肱掛”で始まる語句
肱掛
肱掛窓