肥料桶こえたご)” の例文
あっちへ蹌々ひょろひょろ、こっちへ踉々よろよろ、狐のいたように、俺の近所を、葛西かさい街道にして、肥料桶こえたごにおいをさせるのはどこの奴だ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これらの畠のある斜面につけられた道路を、彦太郎のトラックは疾走して行くのである。トラックに積んだ肥料桶こえたごがごとごとぶっつかって鳴っている。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)