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肝腎要
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かんじんかなめ
ふりがな文庫
“
肝腎要
(
かんじんかなめ
)” の例文
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の茂右衛門の行き方が、
定
(
きま
)
らいでは相手のおさんも、その他の人々もどう動いてよいか、思案の仕様もないことになる。
藤十郎の恋
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「折角、日本左衛門という大きな
獲物
(
えもの
)
が、
罠
(
わな
)
に掛るか掛らないかとしている、
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
な危機一髪です」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかも、ある極めて偶然な幸運がなかったら、到底完成することができなかったほどの難問題なのだ。つまり、この考案の
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の部分は、わしの頭の中だけにあるのだよ
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
心経の二字について 次に『心経』ということでありますが、ここで「心」というのは、真髄とか、核心とか、中心とか、いったような意味で、つまり
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
ということです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
つまり
否
(
いや
)
が応でも兇器を発見して、その兇器から当りを付けて行かなければならない事になって来たが、その
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
の兇器が、事件発生以来どうしても見付からないのには弱らされたね。
近眼芸妓と迷宮事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
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祖父の物語でいちばん
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
なところは、祖父が生涯に一度も嘘をつかなかつたといふ点で、祖父が物語るかぎり、それはまさしくこの世にあつた正真正銘まことの話に違ひなかつたのぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
すでに私は『心経』の
肝腎要
(
かんじんかなめ
)
となっている、いや、仏教の根本思想であるところの「色は
即
(
すなわ
)
ち是れ空、空は即ち是れ色」(色即是空、空即是色)ということについて、一応お話ししておきました。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
肝
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
腎
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
要
常用漢字
小4
部首:⾑
9画
“肝腎”で始まる語句
肝腎