“肉彫”の読み方と例文
読み方割合
にくぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更に白茶の柄糸の中にも燦然さんぜんたる肉彫にくぼりの三つ葵が目貫めぬきとなっている。いずれにせよこのような刀は、常人の手にある筈の物でなく、千代田城の御納戸品おなんどひんか、貴顕の拝領物かでなければならぬ。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰西彫工たいせいちょうこう鏤刻るこく、かがやかしい白金のマリヤぞう肉彫にくぼりの笄。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)