耳障みみざわり)” の例文
近来教育の進歩に随て言葉の数も増加し、在昔学者社会に限りて用いたる漢語が今は俗間普通の通語と為りしもの多き中にも、我輩の耳障みみざわりなるは子宮の文字なり。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
奥さんの言葉は少し手痛てひどかった。しかしその言葉の耳障みみざわりからいうと、決して猛烈なものではなかった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
信仰のない私には、どうも聞き慣れぬ漢語や、新しい詩人の用いるような新しい手爾遠波てにをは耳障みみざわりになってならない。それに私を苦めることが、秋水のかたり物に劣らぬのは、婆あさんの三味線である。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
身体の許す限り勉強す可きなれども、本文中の耳障みみざわりなるは夫に仕えてと言う其仕の字なり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)