耳痺みみし)” の例文
忽ちガーッと烏の、森に木精こだまして響き渡った。すなわち合図の烏笛! と、そいつに答えるように、梢や木蔭や草むらから、ガーッガーッと烏の啼く音、耳痺みみしいるばかりに聞こえて来た。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)