“老鴉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オールド・クロウ50.0%
ろうあ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が「老鴉オールド・クロウ」というその酒場へいってみると、すでに日も過ぎたが、それらしい人影もない。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
明日、午後三時より三時半までのあいだ、イースト二十四番街のリクリェーション埠頭パイアーの出際、「老鴉オールド・クロウ」なる酒場にてお待ち申しおり候、目印しは、ジルベーのジンと書いてある貼紙はりがみの下。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
痩躯そうく、一本の孟宗竹もうそうちく蓬髪ほうはつ、ぼうぼうの鬚、血の気なき、白紙に似たる頬、糸よりも細き十指、さらさら、竹の騒ぐが如き音たてて立ち、あわれや、その声、老鴉ろうあの如くにしわがれていた。
喝采 (新字新仮名) / 太宰治(著)