“老獣”の読み方と例文
読み方割合
ろうじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右手の中指を、頬のクボに当てて考え込む容子ようすは、たとえば、狡智こうちけた老獣ろうじゅうが、餌物を爪で抑えながら、さてどう肉をさばいて食おうかとしているような余裕とほくそ笑みをつつんでいる。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)