習々しゅうしゅう)” の例文
壁を穿うがって海を発見したように、土を掘って天を見出したように、お君というものに死なれて、そこからはてと底との知れない冷たい風が、習々しゅうしゅうとして吹き出したのに、米友は、恐れ、あわて
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
木立に中って習々しゅうしゅうと鳴った。それが彼には子守唄に聞こえた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
習々しゅうしゅうと夜風が吹いていた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)