義塾ぎじゅく)” の例文
守山もりやまというところの桃畑は、わたしたちの義塾ぎじゅくの木村先生がお百姓にすすめて、桃の苗木なえぎを移し植えさせたことからはじまったと聞きます。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
わたしは義塾ぎじゅくの試験休みとか、養蚕休みとかにわずかの暇を見つけ、書物をさがしによく東京へ出かけて、持ち帰ったもので貧しい自分の書だなをかざりました。それとてかぎりのあることでした。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)