群蟲ぐんちゅう)” の例文
彼の白い脳髄のひだを、無数の群蟲ぐんちゅうが、ウジャウジャ這い廻った。あらゆるものをくらいつくす、それらの微生物の、ムチムチという咀嚼そしゃくの音が、耳鳴りの様に鳴り渡った。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)