群消むらぎ)” の例文
広く行渉ゆきわたるばかりを望んで、途中で群消むらぎえになるような情を掛けずに、その恵の露をたたえて、ただ一つのものの根にそそいで、名もない草の一葉だけも、蒼々あおあおと活かして頂きたい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)