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美妓
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びぎ
ふりがな文庫
“
美妓
(
びぎ
)” の例文
寝間の窓から、
羅馬
(
ローマ
)
の燃上を凝視して、ネロは、黙した。一切の表情の放棄である。
美妓
(
びぎ
)
の巧笑に接して、だまっていた。緑酒を捧持されて、ぼんやりしていた。
HUMAN LOST
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
殊
(
こと
)
に、少女の顔に見る
浄
(
きよ
)
い美しさは、勝平などが夢にも接したことのない美しさだった。彼は、心の中で、金で
購
(
あがな
)
った新橋や赤坂の、名高い
美妓
(
びぎ
)
の面影と比較して見た。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
二次会は
新中島
(
しんなかじま
)
という宏壮な家で有志の人たちだけで催された。
煌々
(
こうこう
)
たるシャンデリヤの下で、置酒交歓、感興成っていつ果つべくも見えない。土地の
美妓
(
びぎ
)
も
数多
(
あまた
)
見えた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
じつにどうも癪に障るが、その晩の芦洲の口演を、ヂッと楽屋で聴いてゐると、その描写の巧さ、義賊も侠客も
御家人
(
ごけにん
)
も
美妓
(
びぎ
)
もみな
宛
(
さなが
)
らの浮彫りで、つい給金を呉れない不平など忘れてしまふ。
落語家温泉録
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
すぐ配膳となって、新柳の
美妓
(
びぎ
)
が扇なりに
楚々
(
そそ
)
と
裳
(
すそ
)
を曳く。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
若い
美妓
(
びぎ
)
もあり、座持ちのうまい
年増
(
としま
)
もあった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“美妓”の意味
《名詞》
美しい芸妓、芸者。
(出典:Wiktionary)
美
常用漢字
小3
部首:⽺
9画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“美妓”で始まる語句
美妓名媛