“びぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
美妓85.7%
美技14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二次会は新中島しんなかじまという宏壮な家で有志の人たちだけで催された。煌々こうこうたるシャンデリヤの下で、置酒交歓、感興成っていつ果つべくも見えない。土地の美妓びぎ数多あまた見えた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
じつにどうも癪に障るが、その晩の芦洲の口演を、ヂッと楽屋で聴いてゐると、その描写の巧さ、義賊も侠客も御家人ごけにん美妓びぎもみなさながらの浮彫りで、つい給金を呉れない不平など忘れてしまふ。
落語家温泉録 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
その晩、梅信亭ばいしんていで饗宴がもよおされた。この町の若い美技びぎが輪になって、そこで、あかい頭巾に花笠、裁付袴たっつけばかまのそろいで、本場の木曾踊りを踊った。だがあまりに巧緻こうちに過ぎ、柔軟に過ぎた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)