羊質ようしつ)” の例文
羊質ようしつにして虎皮こひくさを見てよろこび、さいを見ておののく、其の皮のとらなるを忘るるなり」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その功としては周王しゅうおうとらえしのみに過ぎざれど、帝をはじめ大臣等これを大器としたりならん、然れども虎皮こひにして羊質ようしつ所謂いわゆる治世の好将軍にして、戦場の真豪傑にあらず、血をみ剣をふるいて進み
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)