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羇旅
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きりょ
ふりがな文庫
“
羇旅
(
きりょ
)” の例文
こんな時にはかたくななジュセッポの心も、海を越えて遥かなイタリアの彼方、オレンジの花咲く野に通うて
羇旅
(
きりょ
)
の思いが動くのだろうと思いやった事もある。
イタリア人
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
三人は日ごとに顔を見合っていて気が附かぬが、困窮と
病痾
(
びょうあ
)
と
羇旅
(
きりょ
)
との三つの
苦艱
(
くげん
)
を
嘗
(
な
)
め尽して、どれもどれも江戸を立った日の
俤
(
おもかげ
)
はなくなっているのである。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それから右の表には出してないが、歌の
部立
(
ぶだて
)
、つまり分類も、『古今集』が春・夏・秋・冬・賀・離別・
羇旅
(
きりょ
)
・
物名
(
ぶつめい
)
・恋・哀傷・雑・雑体・
大歌所
(
おおうたどころ
)
御歌としてから、大体この方針が承け継がれた。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
うれしやかかる雨具もあるものをとわれも見まねに頬冠りをなんしける。秋雨
蕭々
(
しょうしょう
)
として虫の
音
(
ね
)
草の底に聞こえ両側の並松一つに暮れて破駅既に近し。
羇旅
(
きりょ
)
佳興に入るの時汽車人を載せて大磯に帰る。
旅の旅の旅
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
“羇旅”の意味
《名詞》
旅。旅行。
和歌、俳句の部立の一つ。旅に関するもの。
(出典:Wiktionary)
羇
漢検1級
部首:⽹
22画
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
“羇”で始まる語句
羇
羇絆
羇鳥