縲絏るいせつ)” の例文
殊に自分のために一方ひとかたならぬ骨を折ってくれたツァ・ルンバ及びセラ大学における教師、保証人らが縲絏るいせつの苦を受けて居るということを聞いては
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
わたしはまかり間違えば一週間後には縲絏るいせつの辱めを受けているか最早やこの世にはいない人間である。話しつゝある間も心はしんとして首の座に直っていた。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
大久保を殪した島田一郎のごときは非凡な豪傑だったそうであるが、現場では腹を切らないで縲絏るいせつの恥かしめをうけ刑場の露と消えたのは見苦しき最後である。
早稲田大学 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
むべなるかな縲絏るいせつはずかしめを受けて獄中にあるや、同志よりは背徳者として擯斥ひんせきせられ、牢獄の役員にも嗤笑ししょうせられて、やがて公判開廷の時ある壮士のために傷つけられぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)