縞木綿しまもめん)” の例文
何処で手に入れたのか、割合さつぱりした縞木綿しまもめんの蒲団が敷いてあり、鹿児島で買つた毛布が、敷布になつてゐた。畳はふちのない坊主畳。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
またはアメリカ製の更紗さらさ縞木綿しまもめん、モスリンその他のようなあのすばらしい品ほどには、ミルウォーキーででもなければ
私は例の汚い縞木綿しまもめんの風呂敷包を片手に、傘もささずに、焼けつく日光に直射されながら例の通り、ただぶらぶらと野良犬のように、根津ねづ八重垣町やえがきちょうあたりを歩いていた。
ごた混ぜに入れて縞木綿しまもめん風呂敷ふろしきに包んで、私は私の新しい商売へと出かけるのであった。