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編針
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あみばり
ふりがな文庫
“
編針
(
あみばり
)” の例文
……彼は小川に沿うて
往
(
ゆ
)
きつ
戻
(
もど
)
りつしている。お
定
(
さだ
)
まりの月の光が、ちらちらと動いて、女の
編針
(
あみばり
)
のように入り交る。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
手に
編針
(
あみばり
)
を持つてゐる。
毛糸
(
けいと
)
のたまが寝台の
下
(
した
)
に
転
(
ころ
)
がつた。女の手から長い赤い糸が
筋
(
すぢ
)
を引いてゐる。三四郎は寝台の
下
(
した
)
から毛糸のたまを取り出してやらうかと思つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
編針
(
あみばり
)
の上に、
拵
(
こしら
)
へかけてゐる財布の
編目
(
あみめ
)
の上に、集中しようとした——たゞ自分の手にある仕事の事だけを考へ、膝の上にある銀色の
南京玉
(
なんきんだま
)
と絹絲ばかりを見てゐようと思つたのである。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
女は
編針
(
あみばり
)
を休めたまま、子供のように微笑した。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
餘りしんとしてゐるので
火網
(
ひあみ
)
から落ちる燃え屑の音や、薄暗い部屋の隅でコチ/\鳴る時計の音までも聞えて來た。そして老婆の
編針
(
あみばり
)
のカチ/\いふ音までが聞き取れるやうにさへ思はれた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
編
常用漢字
小5
部首:⽷
15画
針
常用漢字
小6
部首:⾦
10画
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