緋緘ひおどし)” の例文
わし没分暁漢わからずやの一巡査であるが、生理学教室に雛を祭ることにおいて、一石橋の朧月おぼろづき一片の情趣を会得した甲斐に、緋緘ひおどしの鎧の袖に山桜の意気のうらやましさに堪えんで。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)