“ひおどし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緋縅92.6%
緋威3.7%
緋緘3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
続く、緋縅ひおどしの鎧武者は地主の長男だ。風の神ゼフアラスと思ひこらして大袋をかついだ鬼面の大男は、居酒屋の権太郎ではないか。
馬上の春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
緋威ひおどしの鎧に引立て烏帽子、胸に黄金の十字架をかけ、わざと目立つ白馬に乗り、敵の軍勢へ駈け入りましたが、身に三本の矢を負って城中へ取って返した頃には既に虫の息でありました。
天草四郎の妖術 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わし没分暁漢わからずやの一巡査であるが、生理学教室に雛を祭ることにおいて、一石橋の朧月おぼろづき一片の情趣を会得した甲斐に、緋緘ひおどしの鎧の袖に山桜の意気のうらやましさに堪えんで。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)