綴文とじもの)” の例文
率八の話を綜合そうごうしてみると、それは尾州家の若殿徳川万太郎が秘持していた「御刑罪おしおきばてれん口書くちがき」の綴文とじものに相違ない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから宗一は、母の料紙筥を取出し、母の前で開けてみたところ、果たしてかびくさい二帖の綴文とじものがあらわれた。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、金吾が取返してくると言って出た、かの洞白の面箱と、その底に秘めておいた「御刑罪おしおきばてれん口書くちがき」の綴文とじものの行方も、何とも気がかりでならない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こくめいに文字をつめた書類や綴文とじものがいっぱい。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)