経済的けいざいてき)” の例文
旧字:經濟的
ことによると、かれ世間せけんおもつてゐるほど、経済的けいざいてきめぐまれてゐなかつたのかもれなかつた。そしてそのはうむしろよりおほく、かれをあせらせてゐたかもれなかつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
仁太ばかりはれいのとおりの無遠慮ぶえんりょさで、あいさつぬきだった。彼は父親を手つだって石けん製造をしているという。経済的けいざいてきには一ばんゆとりがあるらしい仁太は、新調の国民服をきていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)