“終吉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうきち50.0%
しゆうきつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杵屋さんには渋江終吉しゅうきちというおいがあって、下渋谷しもしぶやに住んでいるというのである。杵屋さんの甥といえば、道純から見れば、孫でなくてはならない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
脩の嫡男終吉しゅうきちがこの年十二月一日に鷹匠町二丁目の渋江塾に生れた。即ち今の図案家の渋江終吉さんである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
名は需、あざな光亨くわうかう、一の字は終吉しゆうきつ、楓亭の子にして衣笠いりつの兄である。榕亭は前年庚辰に棭斎が何事をか交渉した時、すげない返事をした。しかし今親く訪はれては、厚遇せざることを得なかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)