紙問屋かみどいや)” の例文
忠兵衛が文化七年に紙問屋かみどいや山一やまいちの女くみをめとった時、牧は二十一歳になっていた。そこへ十八歳ばかりのくみは来たのである。くみは富家ふうか懐子ふところごで、性質が温和であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)