米高こめだか)” の例文
大風の被害、木曾谷中の不作、前代未聞の米高こめだか、宿相続の困難、それらの心配を持ち越して、やがて馬籠の宿では十月を迎えるようになった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
米高こめだかの当節、さういふ人には恰好の食物たべものがある。それは一升十五銭の蘭貢米である。