米庫こめぐら)” の例文
大和やまとの或る長者の米庫こめぐらの米俵が、空を飛んで信貴の山へ行く絵が出ているから、朝廷ばかりでなく各地方の百姓の間にも、俵の用いられていたことだけは明白である。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
やい! みんな! うしろへまわれ! 石をほうっていても仕方がねえ! うしろの米庫こめぐらをたたきこわせ! 米庫は板がこいに、屋根がしてあるだけだ——たたきこわして
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)