範実のりざね)” の例文
範実のりざねなどと云ふ男は、篳篥ひちりきこそちつとは吹けるだらうが、好色かうしよくの話となつた日には、——まあ、あいつはあいつとして置け。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「お前の容色も劣へた。お前の才も元のやうぢやない。お前は範実のりざね義輔よしすけよりも、見下げ果てた意気地なしだ。……」
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何時かあの範実のりざねのやつと、侍従のうはさをしてゐたら、うらむらくは髪が薄すぎると、聞いた風な事を云つたつけ、あんな事は一目見た時にもうちやんと気がついてゐたのだ。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)