箱階子はこばしご)” の例文
二十三夜の晩……客の所望によって一節切ひとよぎりの『吉野山』を吹いていますとね、お茶の通いをする小坊主が箱階子はこばしごをトントンと上って来る足音を聞いて、ああ油をこぼすよと言う途端
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)