“童女(をとめ)” の例文
天皇吉野(えしの)の宮にいでましし時、吉野川の邊に、童女(をとめ)あり、それ形姿美麗(かほよ)かりき。かれこの童女を召して、宮に還りましき。
『神無月の一夜』には至上の光に見とるる和魂の物蔭ほしげの童女(をとめ)さびに、恭謙の柔輭の徳を称ふべく
『二十五絃』を読む (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ゑわらひ浮歩(うけあゆ)む童女(をとめ)さび
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
またある時天皇いでまして、美和河(みわがは)一に到ります時に、河の邊に衣(きぬ)洗ふ童女(をとめ)あり。それ顏いと好かりき。
童女(をとめ)さび、つとうなだれて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ここに須佐の男の命、その河上に人ありとおもほして、求(ま)ぎ上り往でまししかば、老夫(おきな)と老女(おみな)と二人ありて、童女(をとめ)を中に置きて泣く。ここに「汝たちは誰そ」と問ひたまひき。
鳰(にほ)や、實(げ)に淨(きよ)めの童女(をとめ)
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)