“空電”の読み方と例文
読み方割合
くうでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
運悪く当夜強い空電くうでんがあったために、再生の木田氏は、あんなに断層のある醜い顔、いびつな身体になってしまったんだ。
断層顔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこまでは、明瞭めいりょうにきき取れたが、そのあとが、空電くうでんとおぼしきはげしい雑音のため、全く意味がとれなくなってしまった。私は、舌打をせずにいられなかった。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
耳朶みみたぶが痛くなる迄、懸けつけた受話器の底には時々ガリガリという空電くうでんの雑音が入って来るばかりで、信号の形を備えた電波は全く見出すことが出来ませんでした。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)