空聞あだきき)” の例文
(音次第にかすかになりて遂にむ)止んだ! (と淋しく笑い)私の耳の空聞あだききだろう、剱で守られたあの城門が、何んで容易たやすく開くものぞ、あの音は空の真ん中で鳴りはためく
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)