空恃そらだの)” の例文
そう考えて、暗然たる顔いろをたたうのであったが、村重の毛利にたいする、今に今にの空恃そらだのみも、この八月になっては、さすがに口にしなくなっていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、観察をくだして、ひたすら一面の雲ゆきばかり空恃そらだのみにしていたわけだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)